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2019.04.23

MLB野球とイチロー選手にはじまり、金剛組と高野山を巡る日本探訪の旅

3月17日からの1週間は、なんともすごい7日間でした! 振り返ってみるとこの1週間は、日本が素晴らしく魅力的な観光地であることを様々な角度から発見する冒険の旅のようでした。そして、すべては野球から始まりました。


ジム・ムーレン


MGMリゾーツ・インターナショナル会長のジム・ムーレンは、大学野球でピッチャーとして活躍した筋金入りの野球ファンで、日本人選手が数多く活躍するメジャーリーグはもちろん、あらゆる野球の試合を長い間追い続けてきました。ですから、東京で開催される2019メジャーリーグ・ベースボール(MLB)の開幕戦2試合(シアトル・マリナーズ対オークランド・アスレチックス)をMGMがスポンサーすることは、全く自然な流れで、個人的にも深い想い入れのあるイベントでした。今回は、米国の両軍と読売ジャイアンツ、そして日本ハムファイターズとの試合も同時に開催されました。MGM MLBオープニング・シリーズでの興奮、特に、スーパースターのイチローと菊池雄星選手が登場したときの熱狂の凄まじさには、圧倒されました。ちなみに、満場の観衆を前にジムが始球式を行いましたが、なんと結果はストライク!これぞ、長年のトレーニングの賜物と言えましょう。


Ichiro Suzuki & Jim Murren


Yusei Kikuchi & Jim Murren


Jim Murren Pitching MLB 2019


しかし、なんといっても最大の喜びは、東京ドームで3月21日に開催されたイチローの引退試合を観ることができたことです。その人柄と優れた技術で世界中から尊敬を集めて来たイチローは、この試合をもって現役を退きました。私たち皆にとっても、生涯忘れられない瞬間でした。当社は、メインスポンサーとしてこの歴史的な瞬間を日本のファンの皆さんにお届けできたことを、心から誇りに思います。ジムとMGMは野球はもちろんのこと、全てのスポーツをこよなく愛しておりますので、スポーツを通して日本と米国の絆をさらに深く、強いものとするプロジェクトをこれからも世に送り出したいと思っていますので、乞うご期待です!


東京ドーム


さて、野球の歴史も長く、その始まりは1800年代に遡りますが、ジムと私は現存する世界最古の企業で、現在は髙松建設の傘下にある金剛組の名工たちに会うため、堺市を訪れました。金剛組は、野球が発明されるずっと前、なんと西暦578年に、聖徳太子によって招かれた3人の宮大工(金剛、早水、永路)のうちの1人である金剛重光により創業され、それ以来、日本の寺院や神社の建立に携わってきました。金剛組では、代表取締役社長の刀根氏が、金剛組の比類ない技術の概要を説明下さったのち、木内棟梁が寺院や神社を建てるうえで重要な作業が行われる現場を案内して下さいました。木内棟梁の域に達する技を持つ職人は、日本に100人ほどしかいません。伝統的な道具だけで詳細な設計図に頼らず、しかも釘や溶接もなく、精巧を極める神聖な建造物が作られますが、その技は徒弟制度を通じ連綿と受け継がれて来きました。ほとんどの木工部品は傍目には全く同じに見えますが、実際には適切な視覚効果と構造的な安定性を生み出すためにそれぞれに微小な差があり、しかもそれらの差のすべてが手作りである点にも驚かされました。堺には、また近いうち戻らなければならないと思っています。堺はまた、私が大学時代から学び続けている偉大なる茶の達人、千利休のふるさとでもあります。


Kongo Gumi


Kong Gumi


日本の建築についてもっと深く掘り下げるため、この後ジムと私は神戸へ移り、竹中大工道具館を訪ねました。竹中工務店が開設したこの素晴らしい博物館には、寺院や神社を建てるための道具や古くからの工程が詳細に紹介されています。鉋で削られた木がまるでモスリンの生地のように薄いことには、びっくりしました。また、伝説の名工たちの生活についても知ることができ、大変感銘を受けました。大学で美術史と都市計画を学んだジムがあまりに展示に夢中になっているので、次の目的地に向けて出発させるのにてこずりました。竹中大工道具館は、日本の建築に興味を持つ多くの観光客にとって、絶対にはずせないスポットと言えるでしょう。美術館を見学した後は、瀬戸内海を臨む美しい神戸の街で、美味しい神戸牛を楽しむこともできます。


Takenaka Museum


Takenaka museum


Takenaka Museum


Takenaka Museum


最後に私たちは、大阪から数時間かけ、和歌山のユネスコ世界遺産、高野山に向かいました。高野山へは毎年数百万人が訪れますが、なんとその半数は海外からの観光客であることは、日本の皆様には意外に知られていない事実ではないでしょうか。ジムは高野山への旅に、仲の良い友人で著名な現代美術作家である向山喜章氏を招きました。向山氏は最近、ラスベガスのベラージオ・リゾートでアーティスト・イン・レジデンス・プログラム(注:芸術制作を行う人物を一定期間ある土地に招聘し、その土地に滞在しながら作品制作を行わせる事業)を完了したばかりです。何を隠そう、向山氏はここ高野山で育ちました。真言宗仏教の中心地であるこの地に対する深い洞察や、彼の幼少期のお話をお聞きしたことで、私たちの滞在はさらに感動的なものとなりました。また、高野山の実務面を束ねる宗務総長の添田住職とお目にかかることが出来たのは、ジムと私にとって大変な名誉でした。添田住職から伺った高野山と信仰についてのお話は、これからもずっと私たちの心に残り続けることでしょう。私たちはまた、弘法大師(こうぼうだいし)の諡号で知られる真言宗の開祖である空海の中国への求道の旅と、そして彼がこの人里離れた山に密教をもたらしたこと、そして密教が9世紀から栄えて来きたことなどを更に学びました。その夜は宿泊施設を備える総持院に泊まりましたが、折しも雪が降り、あたりの風景は一段と美しさを増しました。私たちは経験豊富な住職の指導の下で2度に渡って瞑想しましたが、私たちのような外国人観光客を巧みに導く彼らの技には感動しました。ジムは、総持院で供され、彼の地の空気と絶妙な調和を醸し出していた精進料理がいたく気に入ったようでした。高野山のある高野町の平野町長は、人口はたった3千人のこの町では千人が住職で、宿泊客も毎日3千人とおっしゃっていました。町の人口からすると、迎え入れる観光客の数は膨大です。高野山は、世界各国から、特に米国と欧州からの数多くの訪問客を、素晴らしいもてなしと気配りで迎え入れており、この国の豊かな文化と伝統の深みを海外からの観光客に伝えるうえで日本の「おもてなし」の心がいかに重要かを体現する、ひとつのモデルと言えるでしょう。


Mt.Koya


Mt.Koya


Mt.Koya


旅の最終日の朝、杉の枝や地面に雪が残るなか、私たちは世界最大の墓地であり、数々の有名な歴史的人物が祀られている「奥の院」を歩きました。歴史を探求する者としては、杉の巨木に囲まれたこの美しく厳粛な場所で、日本の歴史についてもっと学ぶために一週間は軽く費やすことができると思いました。近いうち和歌山に戻り、素晴らしいビーチやハイキング・コース、そして多くの史跡も探索したいと思っています。


Mt.Koya


ジムはこれまで、日本各地の見どころを海外からの訪問者に紹介するとともに、歴史、料理、自然の美しさ、そして名所を体験してもらいたいと考える地域社会のサポートに深く関わってきました。私たちは、日本各地の新たな宝物の発見を楽しみつつ、それぞれの地域をできる限り支援することが、私たちならではの責務と考えています。



日本MGMリゾーツ 代表執行役員兼社長 ジェイソン・P・ハイランド


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