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2020.01.16

和歌山「堀河屋野村」―伝統を引き継ぎ、挑戦を続ける若者たち


昨年11月の文化の日に、和歌山県御坊市にて300年以上の歴史を持つ醤油・味噌醸造蔵、堀河屋野村の十八代当主で、由緒あるブランドを引き継ぎ、新しい挑戦に取り組んでいる野村圭佑氏のお誘いを受け、日本各地の銘品を集めるフェアが開催されるということで、日本橋髙島屋S.C.本館を訪れました。和歌山は、空海と、空海が開いた高野山によって日本にもたらされた当時最先端の中国文化が、その後独自の変容を遂げる過程で「和食」(英語でも”washoku”と呼ばれるほど世界的に認知されています)にも多大なる影響を与えた土地であり、歴史的にも和食文化と密接なつながりがあるとされています。醤油も、その一例と言えるでしょう。



この百貨店で催された物産展で、私は実に貴重な学びを得る機会に恵まれました。いまでも制服姿の案内係が手動で操作する、真鍮製の装飾が優雅なエレベーターに乗った私は、目指す8階の会場では外の喧騒とは別世界の静かで落ち着いた雰囲気のなか食べ物が展示されている様子を想像していました。ところがどうでしょう、会場に足を踏み入れた私の目に飛び込んできたのは、選び抜かれた日本の名産を味見して購入するために、ブースからブースへと忙しく移動するお客様でごったがえす、熱気にあふれた光景でした。この催事は、髙島屋で毎年期間限定で開催される「グルメのための味百選」と呼ばれるもので、文字通り日本中から数多くの名産品が集結する、多くの方々が楽しみにされている人気物産展です。



このフェアに参加している様々な歴史あるブランドが、日本における美食の伝統を守り、磨きつつも、若い世代に継承され、SNSなど日々めまぐるしく変化するマーケティング手法を駆使して国内外に自社の製品を広めようとしていることには尊敬の念を禁じ得ません。野村氏からは、家業として代々受け継いできた伝統の製法、味、精神を100年先の次世代に引き継ぐことを目指す食伝道ユニット、「HANDRED」を紹介頂きました。HANDREDのメンバーが手掛けるのは、醤油、お酢、みりん、お茶、かまぼこ、日本酒といった日本人には欠かせないものばかりです。



これらの素晴らしい才能を前に私は、MGMリゾーツが最高の日本料理と食品を海外から訪れる観光客の皆さまにご紹介するには、どのような形でプレゼンテーションすればいいのか、想いを巡らせはじめました。日本の食の伝統が、若い世代に着実に継承され、若きプロフェッショナルと、モノを見極める鋭い目とセンスを磨いた多くのお客様によって、品質が日々高められ、世代を超えて信頼を獲得しているかをまさに「文化の日」に目の当たりにし、深い感銘を受けました。


日本MGMリゾーツ 代表執行役員兼社長 ジェイソン・P・ハイランド


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